感謝想起

「生かして頂いて　ありがとうございます」
この言霊を教えてもらったのは、伊勢白山道というブログ。

私はこのブログにずいぶん助けられてきたんだ。
興味が無い人には、まったく面白くもなんとも無いブログかもしれないけどね。
生きながら死んでいるような状態…これは本当に辛かった。
生きることにも死ぬことにも躊躇した私は、
藁をもすがるような思いで、そこから抜け出すヒントを求め、
ようやく、たどり着いたのだった。

何度、涙を流したかわからない。



辛いときには、おまじないのように
「生かして頂いて　ありがとうございます」と心で唱え
自分を奮い立たせてきたけれど
ますます最近、現実味を帯びてきたこの言葉。


周りの人々や、環境、歴史等に生かされて、始めて私たちの命はここにある。
命あることへの感謝。
これさえあれば、どんな物事も怖くはない。
喜びも、悲しみも、楽しいことも辛いことも、日々色々あるけど
すべてが、命あってこそ経験出来る宝物として
大切に感じることが出来るの。

この、根底への感謝心は
私自身を救ってくれる最も大切なものとなっているのだ。
細かいことが気にならなくなり、
絶望することがなくなり、
おおらかな明るさを手に入れることが出来る。



私は少し精神的に敏感な体質のため、
自分から進んで感謝の想いを思い出さないと、
すぐに鬱状態が襲ってくる。
理由の無い悲しみに襲われること。
これは、経験者にはわかるだろうけれど、筆舌に尽くしがたい辛さなのだ。
努力しようと想っても、思考と体が悲しみに覆われて、
集中力が全然出せなくて、全く力が発揮できない状態になる。


でも、大丈夫。
今の私には「生かして頂いて　ありがとうございます」の想いが備わってる。
一日に思い出す回数が多ければ多いほど
私の顔は輝き、胸は踊り、愛情と慈悲に満ちた心を味わえる。
ただただ純粋な好奇心と喜びで
然るべき努力を、味わうことが出来るようになる。

思い出す回数が多い人というのは、
それだけ凹んだり辛い思いをしたりする回数も多い人のことかもしれないね。
辛い目にあうたびに、感謝の想いとの間を往復すればそれでいいのよ。
それだけ沢山、味わえるチャンス。
辛いぶんだけ、自立心の特訓だ。


幸福な人間とは、何も環境に拠るものではない。
どんなにお金持ちでも、どんなに美人でも
人は不幸になる。
幸福な人生とは、感謝で満ち足りた瞬間を、何度味わえたかによるのよ。


敢えて、自ら、物事の根底に向けて感謝をすること。
人はこれを、感謝想起という。

生きる意味なんか探してないで
ただただ、感謝すればいいんだよ。
良いことも悪いことも、すべては永遠でなく、過ぎ去っていくこと。
死んでしまったら、二度と味わえないことばかり。

でも、心だけは永遠だからさ。
だから感謝しよう。