チャリティーの必要性

 私は、チャリティーイベントの開催には反対です。

それは、集まったお金の経路の問題があります。

 

私は赤十字の寄付もしません。

彼らは要請が出なければ出動しないらしく、義援金の全てが生きるわけではないのです。

しかも、現地で物資を運ぶ等の活動をしている知人の話に寄ると、

まだまだ医師も医療器具も足りていないのに、赤十字は撤収を始めたそうです。

おそらく、上のほうからの命令でしょう。

彼らは集団で動くので、政策等の都合で、上からの命令に従わなくてはならないのは仕方ない面があります。

 

だから、もっとも効率的で必要なのは、現地に対する直接の寄付です。 

すぐには役立てなくても、町の復興に必ず必要になります。  

 

他国の通貨の話ではなく、自分の国の話なので、勝手が分かるはずですから

自治体に振り込むだけで済みます。

それなのになぜ誰かを経由しなくてはならないのでしょう。

 

だから私は、他人のチャリティーイベントでは寄付をしないつもりです。

そのお金は、自ら直接、役立てる場所へ送ります。

 

 

義援金をもし集めるとしたら、通貨の問題や日本語の問題があり、義援金を送りたいけど勝手が分からない人に対する手助けであるべきです。

しかも、誰から幾らもらい（嫌な人は匿名で）、合計いくらになったのを何処にどんな用途で寄付しましたということを、本来なら明確にするべきです。

 

それをしない機関は、個人的に信用出来ません。（義援金の一部しか行き渡らない可能性が高い）

 

もし、用途が公表されている機関でも、ボランティアの人たちが活動している時間の人件費はどうなるのでしょう。ボランティアの人達も食べていかなくてはならないのです。

 

準備にかかる費用、材料費などもかかります。

そうすると、「震災の被災者のために」という名目で、震災の被災者ではない人が一部の収入を使用する事になります。

 

善意で頂いたお金を全額寄付出来ないような活動が、本当に必要なのでしょうか？

 

私は、義援金というものは、誰かがお願いをして集めるものではなく、善意をもった各自の意思に任せるべきだと思うし、

望んでいてもやり方が分からない人の手伝いをするまでに留めるべきだと思います。

 

個人的に寄付を集めること自体が、無意識的に不信感を煽っていると思うのです。

 

大げさな活動をするぶんだけ、純粋な義援金にはなりえないのです。

 震災の名を借りた「仕事」つまるところは金儲けになってしまいます。 

 

 

私は、よく考えたのですが、その視点を持ってすると　”個人的に”　寄付金を集めるのは遠慮したい考えです。 

 

各自が普通に働いて、少しだけ節約して、可能な範囲で寄付をしたほうが良いです。

 

 

 

それでもチャリティーイベントに参加したいと考えているのならばこう思います。

 

チャリティーイベントは善意のお金がたくさん集まってこそ成り立ちます。 

 

困っている人の役に立ちたいと考えて実行するのは素晴らしい事だけれど、必要な労働力に対して、開催する意味があるほどのまとまったお金を集められるのかどうかを良く検討したほうが良いと思います。 

 

骨折って努力して走り回っても、集客が少なく、参加者の寄付くらいしか集まらないようでは、開催する意味がありません。 

 

その労働力を生活に回して、個人的に社会の一員として努力をし、稼いだお金を各自で直接現地に寄付をしたほうが良いです。 

 

あちこちでチャリティーと称してイベントが開催されますが、 

あまりに小さいイベントが乱立すると、どれも成果が出せず、せっかくの努力も骨折り損となってしまうのではないかと思います。 

 

 

 

でも、まとまって寄付をすることが叶わなくても、 

音楽家ならば、「いつもの通り」音楽で人々の心を楽しませる任務を、果たして行けば良いと思います。 

 

 

つまり、役に立てる具体的な案がないのなら、いつもの通りのことを努力し、そして、いつもより多く節制の努力をし、自分の得るものを必要な人たちへ分けるだけで良いのないかと思います。