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繰り出そう、へなちょこパンチ、ねこパンチ!~私はコメントのお返事が出来ない子です。ごめんね。
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フランスに来て、4年と半年。
いまさらになって、言葉のコンプレックスに悩まされている。



私の彼には、古い友達がいっぱいいる。
20年、15年単位での付き合いがある、親友達が何人かいてね。

その中に女の友達もいるわけですよ。
しかもその中の一人は
7年間恋人として同棲してた人もいるの。3年前に、終わったけれど。

その子たちは、もちろん「友達」というカテゴリーだから
ちゃんと彼らにも認められて付き合ってる私が嫉妬するのはおかしいんだけど…ね。


彼らが仲良くしてるから嫉妬、というよりも
私が、言語能力の不足により、彼らの冗談についていけないことが
とても悲しいのです。



この間、夜にいつものように彼と店で一緒に弾いて、
お仕事が終わると、彼の親友の女の子のひとり、Lちゃんがお客さんとしていた。

彼と、Lちゃんが仲良く話しているのを見て…。。

私は…見てるだけ。

でも、私が視線をそらして
ちょっぴり淋しそうに一人でたたずんでると、そんな私に気付いたのか
「これからどうしようか」ちゃんと私にも話しかけてくれるのが彼の優しいところだ。


友達が多くて気さくな彼だから…素敵なんだけどね。
私がしゃべれないぶんを、彼の友達が埋め合わせしてくれるのはありがたいけどね。


それでも…
彼は私と居るより、友達としゃべっているほうが
楽しいのではないか?
な~んて考えてしまい…昨日は一日へこんでました。。



これが、もし日本語だったなら…
きっと、やきもちはやかなかった。
私、もともとは、嫉妬とは縁遠い性格だもの。
恋人に対する“信用”があるから、
ちょっとやそっと他の女性と話したくらいじゃ何も変わりはしないわ。

だけど、この場合は…
彼らが、話している内容がわからない。
ついていけない。
彼らは、自然で、流暢で、楽しそうなのに
私は入れない。

私との会話は…私が、何度も聞き返しちゃう。
彼は、それでも辛抱強く丁寧に伝えてくれるけど…あんなにテンポ良く冗談言えない。
彼は、百面相したり、歌ったり、おどけて私を楽しませてくれるけど…私の言語不足のせいですべてを理解してあげられない。

そんなことがあり、私にしては、めずらしく嫉妬心のようなものに苦しんでた。




そう…この機会を利用して、
言葉をもっと本気出して勉強すればいいだけなんだけどね。
フランス人に引けを取らないくらいしゃべれるようになってやればいいのだけどね。



いまの私の役割は
私に出来る範囲で
彼を幸せにすることだ。

何年後かのことはわからない。
しかしどんな結末が待っていようとも
彼と縁がある間は、
どんなことも感謝で包み込んで、微笑みを向けるのだって決めたの。

悲しいことや、問題があったら
彼を大切に考えながら、素直に伝えればよいだけ。





彼は36歳。6歳上。
私、年上の人は正直考えてなかったんだ。
しかも、フランス人と付き合うなんてもってのほかだった。

それなのにね…


偶然、仕事で一緒になって。

彼の、大木のような堂々とした佇まい。
美しく、太く、よく響く声。
良く笑い、よく変わる、豊かな表情。

彼が、愛の歌を弾き歌いする、
そのピアノにもたれかかって、うっとりと彼の声に酔いしれる私。
そんな私を見つめながら彼は歌い続けるの。

徐々に、惹かれていった。


それから、彼に仕事場以外でも会おうって誘われて。



気が付いたら…こんなに近く、触れ合ってた。




プライベートで心を通じ合わせてから
仕事場では、仕事と割り切って距離を置いている。
仕事が終わって、仕事場の同僚達から離れて…
二人だけの甘い時間に移行するときの、彼の表情の変化にドキドキする。

ミッシェル・ペトルチアーニの大ファンで、
ジャズに精通しているけど
ピアノを練習する環境に無い彼は
私のうちでピアノにありつくと、
もうそれは本当にうれしそうに弾き始めるから
二人で一緒のイスに座って、くっついて即興演奏をしてみたり、
私が伴奏したり彼が伴奏したり。


から揚げとか、散らし寿司とか作ってあげると
美味しそうにバクバク食べてくれたり。


彼の車で、キラキラ光るシャンゼリゼ通りをドライブしながら
思い出を語ってしてみたり。


彼のしたいこと、彼がしそうなこと
私がしたいこと、私がしてたこと…
いろんなことが、シンクロしていたり。



数ヶ月前は、まるで予想もしてなかった、喜びの毎日。




そして、恋のなかから愛というものを感じ出したそのときに
コンプレックスが私を刺激しだしたの。
苦しみが、喜びの中から産まれ出したの。

苦しみのぶんだけ…好きになってきちゃったってことだと思う。




でもね、先のことは本当にわからない。

今が幸せでも
明日は死んでしまうかもしれない。

彼が、所属するオペラで
ヨーロッパをツアーで回る最中に
スカウトされて、外国で働くことになるかもしれない。

いつ離れ離れになるか、わからない。

または、
新たな命を授かり、新たな家庭を築くかもしれない。




どんな風になったとしても、
ただひとつだけ
私が出来ることがある。
私が、後悔をしないためにも…果たすべき役割がある。

彼の人生を応援し、
微笑を送り続けることと、
彼の影響を、きちんと受け取ること。

正しく受け取ることで、私も正しく頑張れる。


こんな、くだらない嫉妬など
心の底からの喜びに、出会えた有難みを考えれば
なんてことはないもの。

彼を、幸せにしたい。

だから、いつでも感謝の思いで、微笑みながら
なるべくたくさん彼の話を聞いて、なるべく彼が思いっきり生きられるような、
そういう存在で居ようと思う。

そのためには…
色々と、がんばらねばならぬことがいっぱい。


こんなに、やる気をくれる人がいるなんて…初めて出会ったよ。
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女性
職業:
pianist
自己紹介:
フランスで奮闘中のピアニスト、yukawanの日々と心の内側を綴った日記。

色々なことに悩み、足踏みもしながら、なれる限りの素敵な女性になる。

出会える限りの人を愛したい。愛されたい。
心と心の繋がりを通じて、愛でいっぱいの世界に生きたい。

未熟さから生まれる葛藤や内面の気付きを経て、決して諦めずに、理想へ。
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