好きになってきちゃった

いまさら～だけど、
好きになってしまうと苦しいのね。

両思いでも、片思いでも、
近くに居る人が相手でも、居ない人が相手でも
苦しいときってのは訪れるもので。


近くにいる幸せが大きいほどに
合間にやってくる不安の波も大きい。

遠い距離にいながら過去に思いを馳せているだけだったときは
これ以上無い辛さだと思ってたけど
乗り越えてしまったら、あんなものただの幻想であり
ただの逃げであり、人生勉強としては物足りないものだと実感させられる。

やっぱり実物を目の前にする“実体験”にかなう刺激はないのだ。




でもこの苦しみはみせない。
居てくれるだけで感謝、と苦しむたびに自分で上書きする。
そうすると、この苦しみすら喜びと思う。

こんなに、好きになっちゃったこと…

悟られないように、
ばれないように、
想いをこめて
彼の胸にそっと顔をうずめるわたし。

でもきっとばれてる。

だってつい、おっきなお腹に抱きついちゃうもん。
そんで勝手に目がキラキラしちゃって、
ちゅーしてほしいって顔になっちゃうんだもん。

そうするとね、
彼が私の唇を見るから、
私は自分がそんな顔してるんだってわかるの。


さすがに7歳も上だと、落着きを感じるものね。
私ったらお姉ちゃんなのに甘えんぼ。
こんなおっさん、誰が好きになるかと思ってたのに。


今じゃ、愛してもらうにはどうしたらいいかで頭がいっぱいな始末。

だめだめ、感謝感謝。
居てくれるだけで奇跡なんだから。


でもね、ちょっぴりオネダリしてもいいみたい。
私が、ありがとうって言ってギューッとすると
満足げな顔してくれるから。
私が喜ぶと彼が喜ぶから。

そのまま安心してすべてをゆだねると
あっというまに夜が過ぎて
お昼になって
いちにちを貪ってしまうくらいなの。



そして、これからまた何をオネダリしようか作戦を練ってる、ちっちゃな乙女。

大好きな人より27センチもちっこい乙女。