唄い手の、存在感

自らを楽器にして、
声と言葉を搾り出して伝えようとする人の
存在感にはどの楽器も負けるの。



でも私は
音程が良くない人と、発声の良くない人は歌手と認められなかった。

歌人口は多いけど
ほとんどの人がそうであることに、本人も気付いてない。

どんなに、熱心にライブ活動をしていても
残念な思いを抱きながら聴いていることが多かったの。
音程が守れないならラップでもやればいい。
叫ぶだけ、語るだけなら朗読でもやればいい。




だけど。
音程とか…細かいことは関係なく
心打つものを
伝えてくる人が、いる。



私にないものを持ってる人。
強い憧れを抱く人。
アーティストとして、
男として。


その身を投げ打って。
声に魂を預けられる人。








更に磨かれていて…素敵になった


そう、私は
感激に震えながら、
心の中でつぶやいたの。