人それぞれの課題

同級生の友達の３ぶんの１くらいが結婚し、
その中の半数くらいが子育てに追われているのを日記などで垣間見ます。


妊娠中、出産の前後…
そこに訪れる試練の話、それらを潜り抜けてきた彼女らの体験談には
ただただ尊敬のまなざしです…。

命をひとつ産んで育てる、って
“女性として、普通のこと”
でありながら
ものすごい奇跡のような出来事だなぁとしみじみ。


でも、すっごい楽しそうなの！
赤ちゃんの成長っぷり、あまりに可愛いんだもん☆
豊かな表情、やんちゃっぷり。
ああ、同級生の彼女ら、母親の顔になってる…
自分の、若い頃の母親の、写真でみた表情と、重なる。

あんなに可愛いのが側に居て常に付きっ切りの生活…
想像しただけで色々な意味でため息が出そう。
常に必要とされて、常に孤独じゃない、孤独になれないことってどんな感じなんだろう。
素晴らしさも大変さも含めて、今の自分には想像も出来ない試練になりそうだなと想像してみる。


私も、彼女らと生まれてから同じ年数なのに
境遇を比べて、どんどん先を越されてる感じがして、凹んだり。

ただ、今私はようやくピアノ演奏というものの本当の醍醐味をつかめそうで、
この期間に身に着けたものが、この先一生の、私の人生の充実度を左右しそうな、
そんなような頑張りドキに差し掛かっていると思うので羨ましがっている状況ではない。

素敵なだんな様と結婚して、可愛い赤ちゃんを育てているのがその人に廻ってきた幸運ならば、
自分のことだけに、ここに来てまで打ち込めて来たのもまた、私に与えられた幸運だ。

でもこの頑張りドキが、もうちょっと早く訪れてたら
またもう少し変わっていたかもしれない…
と少し悔しくも思う。
もしもを考えてもしょうがないけどね。

“ウツ克服”も含めて私の課題だったのだ。
ウツになる前の自分、正直言って“恥ずかしい子”だった。今もそうかもしれないけど…あの酷いウツを克服した経験が無ければ得られなかったものが確実にあるんだから。
しかもまだ可能性がたくさん残されている今のうちに克服できて、本当に良かった。




鬱ってね、なってみた人にしかわからないけど、
想像を絶するものすごいハンデなのよね。
見た目が普通の人と変わらないだけ厄介なのよね。


たとえば、人って成長だとか進化のために、
何かしら行動や努力しなきゃいけないわけよね。

そのある段階からある段階へ移行する過程を、階段と踊り場と仮定したら。

みんな、それぞれ自分の足と自分の体力を使って上っていかなくてはいけないわけ。
一歩ずつ。時には駆け足で。

普通の人にとっては、自分で意思をもって普通に一歩ずつあがっていけば確実に進んでいける。一気にワープできないのがもどかしくはあるけど。

だけど、鬱の人というのは
自分の体重ほどの重いカバンを背負っているようなもので
その一歩一歩さえままならず、その場にいるだけで大変なことなの。

上がるどころか、転落するかしないか、というほどの重さのものを背負っているんだから。
精一杯頑張って、やっとその場に留まるだけ、だったり。



だから、鬱で頑張れなくなっちゃった人を、
叱咤激励するのはいいけれど、その人たちがサボっているなどとは決して思わないでほしい。
実行したくても実行できない苦しみを、バカにしないであげてほしい。
目標はあるのに、ちっとも進めずにいることを、非難しないであげてほしい。

でも、「頑張らなくていい」というのもまた違んだ。
「焦って進まなくてもいい」、なら適切だと思う。
その人なりに出来ることを何かしら頑張らなくては、
その人が苦しみから逃れることは出来ないんだから。

その人なりの頑張り、それは
ただ生きていること、であるかもしれない。
ただ苦痛に耐えながら生きていること…それだけでもどんなに大変な頑張りであるか！



だけど、もっとも大切な頑張りは
“感謝出来る心を育てること”だと思う。
感謝が、背負った重荷を少しずつ溶かしていく。
何事もにも感謝できる心になれば恐れるものはない。

こんなに辛いのに感謝なんて、出来ないよとか
したって意味が無いよとか思ってしまうかもしれないけど
これは絶対。
私の経験上。


自分以外の存在すべてに感謝。食べ物も服も周りの人たちも。
厳しい中耐えてこれた自分自身にも感謝。

無理やり感謝できることを周囲に見つけてみると
一瞬だけでも、心が温まって楽にならない？
これ、続けていれば絶対力になるから。



もちろん、辛いことは急にはなくならないの。
特効薬なんてない。

それでも
私が地獄を張っていたとき
わらをもつかむように、救いを求めるように心にあったのが
「生かして頂いて、ありがとうございます」という言霊で。
言霊を唱えているだけでも効果がある、って話だから
バカみたいに心で繰り返して、乗り切った。

ただそこに“居るだけ”でも大変なんだから
その時間を乗り切るために、頼って害の無いものは何でも頼ればいいのよ。
別に、それによって誰かに迷惑をかけるでもないし、お金を払って宗教団体に属しているわけではないのだから良いと思う。


医薬品は、その場しのぎに過ぎなくて、効き目が切れたら元通り。
使うことに否定はしないけど。
死ぬことも、楽になれるなんて保障はない。
苦しみから逃れるために死んだのに、死んだときの苦しみが永遠に続くとしたら…そんな恐ろしいことはあるだろうか。


生きているってことは、現状を変えていく力を持っているってことなの。
怒りも悲しみも、もって当然のことなの。
その怒りや悲しみも含めて“生きていることに感謝”出来れば、すべての歯車が動き出すの。





誰かの下心から発生したものとか
救われる人を選ぶような手段を用いてはだめ。
宗教団体なんか駄目。
レイキとか、金銭で得た得体の知れない力を操らなくちゃ幸せになれないなんて謳ってるものも駄目。

泥沼にはまっていくだけ。
お金が無くなったら、どうするの？



頼っていいのは
「生かして頂いて　ありがとうございます」
の言霊と、
感謝の先祖供養だけ。

もし何かに頼らなくては生きていけないなら、これに勝る自分増強手段は、ないと思う。


なぜなら
“言霊”しかも“本人に意味のわかるもの”というのは
その意味を実感し、すぐに自分が変れるものだから。
言霊って、精神には特効薬的なものだと思うのよ。



はい。
ということで再び宣伝タイムでしたー。
右上の伊勢白山道リンクへレッツゴー！