愛しくて。

明るい陽に照らされる枝たち。
貫禄見せ付けて、ぶっとく根を張る大木。
キラキラした芝生の上で転がるワンちゃん。
湖の上で必死に泳ぐカルガモちゃん。

みんな、無邪気に命を楽しんでるなぁ。
人間だけが、なんかくだらないことでぐじぐじ悩んで、
命を楽しんでないんだよ。


でも、彼らと同じところから私も生えてるんだな。
そう感じると
世界中が、それはそれは愛しくなって
薄いゴールドのベールに包まれたかのようになって
なんともいえない幸福感だった。

よかった、
私は、ちゃんと繋がれるアンテナもってた。