依存と愛ってね

依存、っていうのは
なんともかんとも恐ろしくて厄介なものだなって思う。
依存がしたいのと、相手が好きなのとは、本当は別の感情だ。



依存っていうのは、
自らの不安や孤独感を拭いたいだけのもの。

相手が好きという感情、愛するという感情は
それとは全く別に存在できるもののはずなのに。


私も、20代の頃はこれらの区別があまりつかなかった。
依存をしなくてもすむ、安心感のうえで、
人をステキだなと想い、大切に慈しみ、尊重することが出来なかった。
「あなたが居なきゃだめ」
「私の幸せはあなたに拠る」と思ってたの。

でも今ならば…出来るよ。

人を疑うことや、縛り付けることは
何の得も産まないとわかった。

別に、裏切られたって構わないんだ。
だってさ、経験できることすべてが愛しいんだもの。

恋に焦がれ、憧れて
二人が一つになれるようでなれない、この切なさ、思い通りにならないもどかしさ。
それらがまるごと、贈り物。
相手が居なくては味わえない…恋愛の醍醐味をね。

たくさん、たくさん、味わっておきたいと思うの。
言うならば、幸せのみならず、辛さや悲しみが来ても慈しんで味わえたぶんだけ
相手のことを、愛しているのだと思うの。

幸せなときが過ぎ、嵐がやってきても
しっかり向き合って乗り越えようとすることは
本当に愛していなかったら…出来ないことだから。

乗り越えて幸せにたどり着くためには、執着をあっさり手放すことだって厭わないわ。

執着を、手放すことが出来るから…
だからこそ、心が喜ぶ恋愛が、出来るのよ。