あなたのせいじゃない

私がときどき
切なさに溺れてしまうのは

たぶんあなたのせいじゃない。

私が…私の心が、望んでそれを追いかけているだけ。



立派な大人として社会の中で機能してなければいけない年齢
だけど、まだまだ
人間としては、未発達な若造である、私は

あなたが居なくても
物事に、揺れては落ち込んでみたり
誰かに、触発されては苦しくなったり


忙しいものです。



だけど
あなたが私の視線の真ん中でなくなった
だからこそあなたのことが見えてくるという皮肉があります。


あなたが私たちに垣間見せていた
孤独に怯えた心
素直になれない心
凍えて落ちて割れた心
息の根が止まりそうな自己嫌悪


あなたはこんな想いをしていたのか、と
想像しただけでは決してわからなかった想いを
私はただただ感じるだけです。



拒絶したくて拒絶してるんじゃなくて
嫌いに成りたくて嫌いに成ってるわけじゃない
それでも…

言うことを聞かない心。




だけど
決してあなただけじゃない。
私もまた不自由な心を持ってるって良くわかった。

人間らしさをかみ締めた。

あなたが居てくれてよかったと思った。