感謝で救われるのは…

自分自身。

これは、精神だけじゃない、
自分の肉体…免疫とか疲労度とかでも十分実感できるんだね。





私も、
煩悩や感情に、大変苦しめられるの。
いくら奇麗事を言っても苦しいものは苦しい。

しかし、やっぱり私を救ってくれるのは
奇麗事の類を、自分で実行することしかないと毎回思う。





私の中には、観音様と閻魔様が両方住んでいて、
地獄の入り口と天国の入り口の間を、双方からの強力な力で引っ張られるの。

それはそれは、引き千切られそうな痛みに、涙でるよ。
実際に、胸の中がしくしく痛むよ。

これが、完全に天か地獄かのどちらかの住民になっていたら
苦しむことなどないの。
ところが私の中の存在は、両方ともすごく強力だ。善も悪も。慈愛も呪いも。




しかし、もし憎むべき犯罪者達が、
この同じ痛みを味わういるのならと想像すると…

私は彼らに怒りや憎しみを向けることが出来なくなってしまうよ。

それほどの痛みを、私は抱えているよ。







救いなのは
この浮き沈みの激しさが
芸術的感性ともなってくれ、
後に豊かな人生を歩むためのヒントや、
人の痛みを分かち合う優しさや、忍耐力、包容力となってくれること。

だから、この人間的苦しみから逃げないことは、人命を全うする意味で視れば、
お得なことだと思うのだ。





どんなに、嫌悪感を感じることでも
その嫌悪感に苦しみ抜くと、
もうあとは感謝を向けることしかなくなってしまうんだ。

そして、私は実際に楽になるし、救われる。

そこは、そうしないと命を取られる崖っぷち。