心許なくて…

あなたの体がそんなになるくらいならば
私の心の痛みなど、どうでもよく思えてくる。

あなたのことを守れると思えば
ちょっとの暴言くらい、返さずに受け止められる。




あなたの言葉を見るたびに
心をぐっさり抉られるような悲しみが襲うの

そのたびに激痛に耐えられなくてのた打ち回り
助けを求める叫び声は暴力となってあなたへ届くのでしょう

それだけ深いということだったのだろう
あなたの心の傷が。




だけど私にはどうすることも出来ない



あなたを大事に想ったって
辛いことばかり

それなのに
あなたから逃げて、自分だけ楽はできない
共倒れになるリスクを背負ってまでも
愛し続けたいらしいのです




あなたが心配
あなたを幸せにしたい

そんなおこがましい事を感じてしまうんです
私の心はもどかしさを持て余すばかり





私がもっと
全てを受け止められるくらい広い人間だったら。
善も悪も
目を瞑りたい過去までも
全てを笑って受け止められるくらい、成長できてたら。



そしたら、
あなたを傷つけるようなことも言わなかっただろうに

ちょっとくらいの痛みなどに捕らわれず
自分の修行に集中できただろうに

もっと早く結果を出して
あなたの元にかけつけることが出来ただろうに

あなたの側で微笑みながら
甲斐甲斐しく世話を焼けたのだろうに



すべては
私があまりにも弱すぎたからいけないのだ…