最近、ベトナム料理のフォーにハマっています。
以前、友達に食べに連れて行ってもらった時は、そんなにハマらなかったと思うのですが…
今回、偶然職場の近くのベトナム料理屋さんで気まぐれにフォーを頼んでからというものの、なぜかトリコになってしまい、パリにある多くのフォー専門店を渡り歩いています。。
いくつか観光客にも有名な店も入ってみましたが、人の評判と自分の満足度は必ずしも一致しないということがわかりました。
色々食べましたが、今の時点では私にとっての一番は、職場の近くの無名の店、
Traiteur Christelle
21 rue saint Jacques 75005 Paris
Metro : Cluny la sorbonne またはsaint Michel
ここのフォーは、スープの味はあっさり系です。しかしハーブが初めから刻んで入っていて、とても良い香りがします。
もちろん、別の皿にはもやしとレモン(ライムの時もある?)とミントとコリアンダーと…名前は知らないけど良い味を出すハーブ、生唐辛子、味噌
が別に盛られて出て来ます。
何と言っても良い所は、スープが熱々なところ!これは、人が少ない店なのでオーダーしてから湧かして作ってくれるからならではかもしれません。
生の牛肉が入ってますが、スープが熱々なのでちゃんとしっかり熱が通ります。初めに器の底に沈めてしまえば、もやしにもしっかりと熱が通り、最後には茹で上ったもやしになってます。笑
そして、唐辛子が本当に辛い…!他の店で出される唐辛子と比べても辛く、全部入れると口がとんでもない事になりますが、私は一度全部入れて、辛くなって来たなーと思ったら唐辛子をハシで取り出してます。。
味が上品なので、付け合わせの味噌を入れるとちょうど良いコクが出て、とてもいい感じになります。
他の店では、スープが濃いので味噌が邪魔になる場合がありますが、この店のスープは、そのまま飲んでも良し、味噌を入れても良し、といった感じで味のヴァリエーションが楽しめます。
量もまずまず。完食出来ますが、かなりお腹いっぱいになります。
いつもこのフォーを食べると、鼻水と汗がダラダラ。ティッシュは必須。でも超満足。
しかもこのボリュームと満足感で7、5ユーロなんてかなり安い。
他の店は大抵1回か2回しか行きませんが、私はこの店でもう5−6回は同じフォー食べてます…。
ところでパリでフォーと言えば… Pho 14 。
超人気店ということで、2回行きましたが夕食時の20時台はやっぱり並んでました。
初めに食べた、普通の牛肉のフォーは、大皿に乗ったもやしの量にまずビックリ。
うわー、これは期待出来るかも
と思いましたが
実際の味は、まあ美味しいけれども、期待して並んで入るほどではなかったような。
期待が大きかっただけに、少しガッカリ。
何が一番ガッカリだったかというと、私のお気に入りのChristelleに比べてしまって、
1、スープが熱々じゃなかったところ
2、ハーブが十分じゃなかったところ
でした。繁盛店なので、作り置きをしてあるせいかもしれません。でもこの温度じゃ、生の牛肉ともやしに熱が通らなくない?でもスープの味を楽しむ派の人には受けるのかも。
で、なぜ2回目行ったかというと、ここにはチキン味のフォーがあり、そっちのほうが美味しい評判を聞いたからです。
2回目は、別にもやしの量には感激しませんでした。もしかして日によって差があるとか。
肝心のスープですが、これまた違う感じで美味しかったです。
例えてみれば、日本の鶏ガラベースの塩ラーメンといった感じがしました。
これは、牛肉のフォーとは別料理といってもいいかもしれません。
またこのチキンのフォーを食べに入ってもいいかな、と思いました。
そして、その近所にあるLe Bambou。
ここは、スープがとても濃厚!これは、気に入る人が多いかも。
しかも、Grandの量が他の店と比べても殊更に多い気がする。
次にここのフォーを食べる時は、Petitにしようと思いました。
味は、例えていうならば、油の浮いた味噌ラーメンといったところかな。
温度は、生肉がピンクになる程度といったところか…私はやっぱり熱々の方が好きです。
ハーブの印象は忘れた…でもとにかくここはスープの濃さが印象的だったので、これまた「別料理」といった感じで、また食べに来ても良いかなーと思いました。
そして、Bellevilleの駅すぐ近くにある、Dong-Huong。
下向きの矢印の看板が目印です。
ここも、「パリで一番!」という評判のある店なので行ってみました。
味も、温度も、普通に良かったです。
全てが悪くなかったですが、特にまたワザワザ来たいとは思いませんでした。
まあ家からも職場からも遠いので、地理的なモノもあるかもしれませんが…
美味しいけど、でもやっぱりこの程度の美味しさだと、またChristelle行っちゃうな〜
Bellevilleには、中華料理が美味しい店がたんまりあるので、ここの界隈ではPhoに拘る必要も無いかも。
そして、以前メトロで友達に連れて行ってもらった記憶がある、PHO BIDA VIETNAM。
もう最近は全て車で移動するので、メトロで着た時と印象が違い、「本当にここかな?」と思いましたが、アドレスを見るとどうやら本当にココ。
味も、以前感激した時よりも感激しませんでした。
ハーブが思ったより少なく、もっと入れて欲しいなと感じた意外、特に印象に残りませんでした。
でも、まずい、もう来たくないとは思わなかったので、また行ってみようかなー。
開店時間のタイミングが合わず、また行っていないのが,Arts et Metiers 駅の近くにあるSong Heng。
ここは昼時しかやっていない小さな店で、有名店なので常に行列ができているらしいです。
でも、近くに住んでいる知人に訪ねた所、行った事はあるけど、まあ美味しいけど、そんなに期待するほどでもない、とのこと。
その答えを聞いて、ああやっぱりそうなのか、と思っています。
有名店って、有名になる直前と、有名になって繁盛してからも、ずっと同じ味をキープしているのかな?
有名になってからは評判が評判を呼んで客が途絶えないと言う事があるだろうけど、観光客で何も知らない人は口コミを頼りにするしかないので、評判が一人歩きするということはあるのではないでしょうか…。
でも、私はまだここのフォーを口にしていないので、憶測でモノをいうのは止めます。笑
仕事が休みの来週こそ行ってみるかな!
フォーと人気を二分しているのが、ボブンという、冷やし中華の春雨版のようなお料理です。
私はまだフォーを研究するのに精一杯で、ボブンには手を付けてません。
christelleのボブンは食べたけど、私はフォーの方が好きだと思ったので。
ま、フォーに飽きたらそのうち。。
今日はChristelleのフォーを食べて来たのだけど、さっき食べたばかりなのに、思い出すとまた食べたくなってくる…。料理人さんとその奥さんとも顔見知りになりつつあるこのごろ。ここのフォーは料理人さんの素朴さと気前の良さが感じられる一品です。有名になって欲しくないと思いつつ、少しでも繁盛してこの人達に幸せになってもらえると良いなと思ったので書いてみました。