まだまだ。

もっと、弾けるようになりたい。
スカルボ。
これはね、テクニカルなだけでなく、奥が深いんだよー。


オリヴィエ先生に４回レッスンを受けて
先生の教育というかテクニックと音楽の結び付け方がどんなものか、
いくつかわかってきた。

手のひらの使い方、重みのかけ方。
もっと動きと音が連動して良いはずだ。

もっともっと、弾けるようになるはず。
ああ、速くたどり着きたい！！！



もっとMaurice Ravel の曲、他にももっともっとやりたい。
La ValseもやりたいしMiroirもやり直したい。
夜のガスパールを結構勉強して、Ravelの幻想的な曲風が好きになった。

でもRavelの曲ってみんな難しいのが問題だ…。
Ravelのスペシャリストになるためには先が長いわ。




しかしながら
やっぱり、ちゃんと今の自分の力量で出来る最大限のことを、
やってから受けに行ったレッスンは充実して良いレッスンだ。




正直、大学生の頃の私は恋愛依存症で、
ピアノのことなんてそっちのけだった。
頭では、何が一番大切かわかりつつ
恋に恋してばかりいたのね。


今は、そうではない。
一番大切なものをしっかり見つめている。

昔、そうやって現実を見ないで恋に現を抜かしてたツケが来て
現在の、実績不足、実力不足につながっているのはわかってる。

しかしながら今は、この現実をしっかり受け止めて
未熟さに心痛めながらも
一つずつ確実に歩んでいこうと思っているし、
その道程に居る。

今のうちに、此処に来れてつくづく良かったです。




昔、恋愛に夢中になっていたからといって
その相手の人が必ずしもすごい人であるとは限らないわけ。
ううん、確かに人間的に素晴らしい人だったと思う。
恋愛感情を抜きにすれば、今でも尊敬してる。

ただ、幼い頃の私は
孤独との向き合い方がわからなかっただけ。
自分の中の孤独を埋めるために、貪るように求めていただけ。

極論を言えばその相手でなくても良かったわけ。
ちょうど、私の孤独にぴったり寄り添ってくれたから嬉しかっただけ。



そうでなくて、
「この人でなきゃ」とか思う相手に対してはね。
必ずしも私の孤独の形に都合が良い人とは限らなくて。

自分の都合のいいように相手を無理やり変えるのではなく。
相手の心も人間性も生かしたまま、
自分で出来ることは自分でちゃんと努力しなきゃいけないし、
その努力こそが自分の為になるの。


自分の孤独を自分で埋めることは、いかに大変なことか。
でもね、その大変さを味わえば味わうほど
他者の存在の有難さは実感できるわけです。



自分の人生の道を、喜びと修行で充実させられてこそ
本当に価値のある恋愛になるんだなぁって思います。